あったらいいなルーム

あったらいいなと思うシーンは、日常生活においてもたくさんあります。そんな些細な気づきから、世の中を変えるアイデアが生まれます。日常の不便は、アイデアの宝です。そして、不便と感じるところは、人それぞれ異なります。あったらいいなルームでは、日常の不便から生まれた特徴的なアイデア商品の事例や、サイト読者のみなさんからお声をいただいたあったらいいなを紹介することで、世の中に革命を起こすビジネスアイデアの発想をサポートします。

靴下には、足のサイズに合わせた大まかなサイズ展開があります。しかし、何センチから何センチ用といった大まかなサイズ展開であるため、完璧にはフィットしない場合が多く、かかとが余る、縫い目が気になる、靴の中でクルクルと回るなどの課題が生じます。そこで、サイズや向きなどを全く気にする必要のない、かかとのない筒状の靴下「つつした」を、樋口メリヤス工業株式会社が発売しました。靴下に対する日常の些細な不満に着目することで、どんな足にもフィットする商品が誕生しました。

画像引用元：樋口メリヤス工業株式会社HP（http://www.higuchiknit.jp）

マスクは一般的に耳にかけて使用する作りになっていますが、ずっとしているとゴムで耳が痛くなるという課題があります。そこで、首の後ろで左右のゴム同士を連結する道具「くびにかけるくん」を、相模カラーフォーム工業株式会社が開発しました。首の後ろでゴムを留めるだけなので使い方は簡単で、耳にかける必要がないため長時間していても当然ながら耳は痛くなりません。マスクに対する日常の些細な不満に着目することで、全く新しい商品が誕生しました。

画像引用元：相模カラーフォーム工業株式会社HP（https://s-foam.com）

美容室で髪をカットしてもらっている間、壁にかかった時計を鏡越しに見ることがありますが、鏡に映って左右が逆に見えるため、時間がわかりにくいと感じることがあります。そこで、左右を逆転させて作られた時計「逆転時計」を、株式会社さんてるが商品化しました。数字の配置は反時計回り、数字自体も裏返し、針も反時計回りに回る壁掛け時計で、鏡越しにみた時に普通の時計に見える設計になっています。美容室で感じる些細な不便に着目することで、斬新で喜ばれる商品が誕生しました。

画像引用元：株式会社さんてるHP（http://www.sun-tel.co.jp）

旅行や仕事で海外から帰ってきた際、余ったお金を日本円に両替することがありますが、紙幣は銀行や両替所ですぐに両替できるものの、硬貨は両替する手段が全くありません。そこで、海外の紙幣や硬貨を電子マネーに交換することができる機械「トラベラーズボックス」を、株式会社トラベラーズボックスジャパンが開発しました。空港などに設置されていて、対応している外貨の紙幣または貨幣を投入すると、電子マネーに交換できます。長年多くの人が感じていた不便に目をつけ、それを解決することで、多くの人から必要とされるサービスが誕生しました。

画像引用元：株式会社トラベラーズボックスジャパン公式FB（https://www.facebook.com/travelersboxjapan）

一般的なネジは、プラスやマイナスのドライバーを使用して締めますが、ネジが硬かったり、何度も締め直したりしていると、溝の部分が潰れて回せなくなってしまうことがあります。そこで、溝が潰れてしまったネジでも、挟み込むことにより回すことができる工具「ネジザウルス」を、株式会社エンジニアが開発しました。ペンチのような形状で、ネジの頭を挟み込むことができる仕組みになっていますが、普通のペンチは横方向に溝が切られているのに対し、ネジザウルスは縦方向に溝が切られている点が大きな特徴です。多くの人が抱えていた課題をこれひとつで解決することができるため、爆発的なヒット商品となりました。

画像引用元：株式会社エンジニアHP（http://www.engineer.jp）

テレビリモコンは、乾電池で動くのが一般的ですが、電池が突然切れても家にストックがなかったり、長期間使い続けた結果電池が液漏れを起こしてしまったりと、電池のトラブルは少なくありません。特にテレビリモコンのように使用頻度が高いものは、突然のトラブルは避けたいものです。そこで、充電式のテレビリモコンがあってもいいのではないでしょうか。テレビリモコンは使用する電力自体は大きくないため、充電式でも長期間作動しますし、突然充電が切れても、ACアダプターを繋げばすぐに使えるようになり、電池のストックがないために使えなくなるというようなトラブルは一切起こりません。モバイルと同様に、テレビリモコンも充電式にするメリットは大きいはずです。

台所において、雑巾、ふきん、タオルなどをよく使用しますが、これらは全て水を拭き取るためのものです。つまり、水を効率良く吸収するように作られています。しかし、台所では、水と同様に油も拭き取る機会が多くあります。コンロ周りに飛び散った油や、調理台にこぼしてしまった油を、雑巾などで拭き取ります。ところが、水は吸い取りますが、油はほとんど吸わないため、拭き取るどことろ、周りに塗り広げてしまうのです。そこで、油を効率的に吸収するような素材で作られた、油拭き取り雑巾があってもいいのではないでしょうか。もちろん、使い捨てのシートのようなものではなく、雑巾やふきんと同じように何度でも使えます。そうすれば、台所まわりの油をストレスなく拭き取ることができ、台所仕事が効率的になるはずです。

食器は、料理を盛り付ける際に使われ、料理によって、あるいは場面によって、食器の大きさやデザインが使い分けられます。つまり、料理との相性や見栄え、食事のシーンなどによって選定されるのです。しかし、食事の後は必ず食器を洗います。その際、簡単に汚れが落ちる食器とそうでない食器、また、盛り付けられていた料理の種類によっても汚れの落ちやすさは異なり、当然ながら汚れが落ちやすい方が食器洗いにかかる労力は少なくて済みます。食洗機を使用する場合でも、汚れが落ちていない食器があったりと、汚れの落ちやすさは重要です。そこで、片付けの際の汚れの落ちやすさに徹底的にこだわった、テフロンコーティングの食器があってもいいのではないでしょうか。フライパンなどでよく見るテフロンコーティングが、食器の表面に施されているのです。テフロンコーティングされていることで、油のぬめりなども簡単に落ちるため、多くの潜在ニーズを掘り起こすことができるはずです。

専門性の高い業界における専門的な情報をWEBやアプリで検索できる定額制情報提供サービスは、既に多くの業界で導入され、業界の多くの企業が登録しています。例えば、不動産情報、遺伝子配列情報など、専門性が高く関わる企業の多い業界ほどサービスは普及しています。一方で、ニッチな産業においては、必要とされながらも情報提供サービスを展開する企業がなく、個別に情報を収集せざるを得ない状態が続いています。例えば、電装関係の修理を行う企業では、修理の対象となる建機や自動車をはじめとする機器の配線図や配置図を、各機器の製造メーカーに個別に問い合わせて取得しなくてはなりません。そこで、事業上必ず必要となる専門的な情報を検索できる定額制情報提供サービスが普及していないニッチな産業をターゲットとし、サービスを提供することで、一定数の需要を確実に見込むことができます。

アイデアの源泉となる情報提供者：田舎の電機屋さん（ニックネーム）

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