ビジネスアイデアパターン

AI活用ビジネス


AIとは、人工知能(artificial intelligence)の略であり、急速な進歩を遂げています。過去の膨大な蓄積データをもとに、パターンを認識し、物事を判断することができます。蓄積されたデータの量が多ければ多いほどその精度は高まりますので、経験を積めば積むほど賢くなるという、いわば人間のような性質を持つ仕組みであることから、人工知能と呼ばれるのです。この技術が急速に進歩を遂げていることを背景に、様々な分野にAIの導入が行われています。このように、AIを有効に活用し、効率的に精度高く事業を展開していくというビジネスモデルです。

■コメ兵

リサイクル業界では、バッグや時計などの高級ブランド品の買取に、各社が凌ぎを削っています。コメ兵では、ブランド品の本物と偽物を見分ける手段として、これまでに取り扱ってきた商品の膨大なデータを活用し、AIで判定するシステムを導入しました。これまでの膨大なデータを強みとしてAIを導入することで、鑑定がすぐにできるため顧客を待たせることがない、買取の回転率が上がる、経験の浅いスタッフでも対応ができる、コピー商品の多い中国などへの海外進出も可能となるなど、非常に多くのメリットがあります。

■アナウンサー

中国の国営メディアである新華社通信は、AIの美人アナウンサーを登場させました。台本に書かれたテキストを、人が話すような自然な音声で読み上げ、ニュースの内容に表情なども連動させています。見た目も本物の美人アナウンサーかのように作られています。台本さえ作れば、あとは本物のアナウンサーと同じように、AIアナウンサーがニュースを読み上げてくれるのです。日本でもAIアナウンサーの開発は各放送局で進められており、イラストを用いたAIアナウンサーが登場してきています。

■FX

FXには、自分でトレードをする裁量トレードとは違い、ソフトにトレードを任せる自動売買というものがあります。相場のパターンを読み解き、決まったロジックに従って、ソフトが自動でトレードします。しかし、相場は常に変動しているため、いつもロジック通りにいくとは限りません。そこで、過去の膨大なデータを基に、どのようなパターンの時にどのような値動きをするかを解析し、AIを用いて臨機応変な対応が可能な自動売買ソフトの開発が各社で行われています。

■X線検査

空港などで手荷物検査として行われているX線検査ですが、映し出された画像を見て、係員がひとつひとつチェックをしています。疑わしいものを見つけてカバンを開けてみても、結局何の問題もなかったというケースがほとんどです。問題がある場合でも、ペットボトル飲料やハサミなど、だいたい決まったものばかりです。そこで、これまでの膨大なデータを活用して、全てAIで判断できる仕組みを作ってみてはいかがでしょうか。検査の精度も上がり、何よりスピーディーに検査が進むため、非常にメリットが大きいはずです。