求人アイデアパターン

斬新な給与体系


会社選びをする際、給与体系をひとつの基準とする人も少なくありません。時給制、月給制、年俸制など様々で、給料は多いに越したことはありませんが、そのシステム自体が斬新であれば、興味を持つ人も多くなり、注目されるようになります。このように、他社が行っていない独自の斬新な給与体系で興味を惹くことで、求人に繋げるというアイデアのパターンです。

■サイコロ給

コンテンツ事業を手がける面白法人カヤックでは、社員が楽しく働ける環境を提供するため、事業に直接関わること以外でも様々な工夫をしています。そのひとつに、サイコロで給料が決まるサイコロ給があります。社員が毎月サイコロを振り、給料を決めているのです。基本給は決まっており、そこにサイコロの目の数に応じたパーセンテージで、給料が上乗せされるという仕組みです。基本給が30万円の社員がサイコロで5を出したら、30万円の5%である1万5千円が上乗せされ、その月の給料は31万5千円となります。どうせ上司の評価で給料が決まるのであれば、上司に好かれれば給料が上がるというような面倒なことは一切やめて、サイコロで決めるくらいの面白さがあってもいいのではという発想が根底にあります。斬新で面白い給与体系により、求人に対する応募者数は増加しています。

■選択型給与体系

給与に対する価値観や考え方は、社員それぞれ違います。普通の金額の給与を安定的にもらい、平穏な暮らしを送りたいと考える人もいますし、一方で、バリバリと働いて成果に連動した多くの金額をもらいたいと考える人もいます。後者の人にとっては、安定した普通の金額をもらっているだけでは、逆にモチベーションが下がってしまう可能性もあります。そこで、安定型か成果連動型か、いずれかの給与体系を選択できる仕組みがあってもいいのではないでしょうか。両者の給与体系の最も大きな違いは、成果をあげた人とそうでない人の給与の差です。成果連動型においては、成果をあげた人とそうでない人の間に、何倍もの大きな差をつけることで、この制度の意義が高まります。給与に対する個々の価値観に合った給与体系を選べるようにすることで、その会社で働きたいと思う人は増えるはずです。