ビジネスアイデアパターン

ビジネスを行う上で、自分自身あるいは自社で行うことに意味のある、肝となる部分は必ずありますが、外部に委託をしてしまった方が効率的である部分も多くあります。特に、誰がやっても同じ結果になる単純作業であったり、あるいはその部分だけに特化した専門家に委託した方がより高いレベルのビジネスが可能となる場合は、外部に委託する方が得策と言えます。これをアウトソーシングと言います。そして、これまで何となく慣習的に自社で行っていた作業の中には、アウトソーシングをした方が賢明である部分が、実はたくさんあります。そこに目をつけ、特定の業務や作業のみを代行するというビジネスモデルです。

ベネフィット・ステーションは、株式会社ベネフィット・ワンが運営する、福利厚生サービスです。企業にとって従業員は宝であり、その従業員に対して提供する福利厚生は、非常に重要な要素です。しかし、充実した福利厚生を提供するには、資金力をはじめとする企業の基礎体力必須であり、それを実現するのが難しい中小企業、ベンチャー企業は数多く存在します。そのような企業を対象に、従業員1人あたり月額数百円を受け取り、宿泊、グルメ、レジャー、教育などの各種サービスを優待価格で提供しています。すなわち、福利厚生サービスの代行契約です。多くの中小企業と契約し会員数を増やすことで、数的メリットを活かして格安でサービスを提供できるようになるのです。中小企業はもちろん、個人事業主、いわゆるフリーランスの人も契約することができるため、会員数は大きく増えています。

株式会社CaSyは、出張型社員食堂サービスを運営しています。従業員のランチのサポートは企業にとって重要ですが、社員食堂を設けるのは、大手企業でなければ難しいのが現状です。そのような課題に着目し、出張して出来立てのランチを提供するサービスを行っています。キッチンのないオフィスでも、会議室などの空いたスペースで、簡易コンロなどを使用して調理し提供します。社内で出来立てのランチを食べることができる上、栄養面でのサポート、従業員同士のコミュニケーションの活性化などとメリットは多く、導入する中小企業が増えています。

UberEATSは、飲食店のデリバリー業務を代行する事業を行っています。デリバリーの需要が増加している一方で、デリバリー機能を持つことが難しい個人飲食店、小規模飲食店も多くあります。そこに目を付け、デリバリー機能のみを代行して行います。UberEATSのシステムを介して顧客が飲食店のメニューを発注し、出来上がった料理をスタッフが飲食店から受け取り顧客に宅配します。飲食店にとっては最も面倒な宅配の部分のみを代行してもらえるため、個人店舗でも気軽にデリバリー展開ができるようになり、契約店舗数も増加しています。

株式会社エイジスは、棚卸しの代行事業を行っています。コンビニやスーパーなどの店舗では、決算の時期に、在庫の数を確定させるために全ての在庫数をカウントする棚卸しという作業を行う必要がありますが、全商品の在庫ですので、非常に大変な仕事です。店舗によっては、スタッフ全員で行っても丸一日かかるため、お店を休みにせざるを得ない場合もあります。このような面倒な作業を、エイジスは、訓練されたプロにより、閉店後の夜間に全て終わらせることができるのです。そのため、店舗スタッフの負担軽減、作業の効率化、お店を休みにする必要がないなどの多くのメリットがあることから、エイジスに棚卸し代行を依頼する企業が増えています。

株式会社タスクールPlusは、レンタル社員サービスを提供しています。コピー、力仕事、買い出し、郵送などの雑用や、領収書手配などの経理仕事、その他様々な作業を、レンタル社員が１時間から請け負います。派遣社員や契約社員とは違い、１時間単位のレンタルのため固定費は一切かからず、必要な時に必要な時間だけレンタルすることができます。無駄なく効率的に雑用を依頼することができるため、繁忙期に利用する企業が増えています。

スーパーや飲食店をはじめ、多くの業態においてレジ打ちの仕事は存在しますが、慣れるまでに時間を要する、スキルが必要な仕事です。また、お金を扱っているため間違いが許されず、精神的プレッシャーも大きい仕事です。そこで、高度なスキルを有したレジ打ちのスペシャリストによる、レジ打ち代行サービスがあってもいいのではないでしょうか。スペシャリストに任せることで、正確性やスピードが圧倒的に高まるため、生産性が向上することは間違いありません。