ビジネスアイデアパターン
日々の生活やイベントごとにおいて、自分で行うのは面倒だと感じる作業は様々あります。代わりに誰かがやってくれたら助かると感じることは多くあります。そのようなニーズに対応し、面倒な作業のみを代行するというビジネスモデルです。風呂やキッチンなどの掃除代行、料理代行、、買い物代行、運転代行など、日常生活と直結しているニーズに対しては、既に多くの業者が代行事業を展開していますが、頻度は少ないながらも確実なニーズの想定される潜在需要はまだまだあります。
旅行や仕事などで海外に行く機会が増えていますが、渡航する国や目的などにより、ビザが必要となる場合も多くあります。しかし、必要書類を作成し、大使館に申請に行き、後日引き取りに行くという作業が、意外と面倒です。このような課題に着目した、ビザの取得を代行して行うサービスが増えてきています。大手旅行会社がサービスを展開している場合もありますし、株式会社ビューグランドのようなビザ取得に特化した会社もあります。人が面倒に感じるポイントを的確に捉えてビジネスにする、わかりやすいビジネスモデルです。
文字通り、宿題を代行するサービスで、参入する業者の数が増えています。小中学生のドリルなどの宿題をはじめ、読書感想文、自由研究、工作など、ほぼ全ての宿題を代行します。大学生のレポートや、卒業論文までも代行する業者が出てきています。料金体系は代行する宿題の内容によって異なり、業者ごとでも異なります。宿題代行を利用する際に料金を支払うのは親ですが、夏休みなど、子供の宿題の進み具合に精神的ストレスを感じている親は意外と多く、潜在ニーズが存在しているのです。子供の教育という視点においてはネガティブな声もありますが、ビジネスという視点に限れば、そのようなニーズを見逃さずに事業化した興味深い着眼点のビジネスモデルです。
お墓が遠くにある、体調が優れないなどの理由により、お墓参りに行けないというケースがあります。しかし、大切な先祖の眠るお墓を放置するわけにもいきません。そこに目を付けたのが、お墓参り代行サービスで、多くの業者が参入しています。個人事業での参入も目立ちます。お墓へのお参りはもちろん、お墓の手入れ、清掃なども代行します。また、ライブ動画でつなぐ遠隔お参りというサービスを実施ている業者もあり、お参りに行くことのできない人の気持ちに寄り添ったサービスを各社が展開しています。
同窓会や結婚式の二次会をはじめ、会社での飲み会や、新年会、忘年会など、あらゆる宴会の幹事を代行するサービスです。宴会の幹事になると、やらなければならない面倒なことが意外と多く、時間を取られ精神的負担にもなります。そこに目を付け、面倒な幹事の仕事をすべてまとめて代行します。店選びや料理選び、予約人数の変更、ゲームなどの催し、全体の段取り、参加者からの集金やお釣りの準備まで、全てを行います。料金システムは業者によって異なりますが、店舗から紹介手数料をいただくことで、利用者からは代金を取らないという興味深いビジネスモデルの業者もあります。
家庭ゴミの分別において、多くの自治体で、プラスチックゴミの分別区分がありますが、汚れていないプラスチックであることが条件となっています。食品が付着して汚れているプラスチックは、洗浄してからプラスチックゴミとして分別するのが正しい方法ですが、洗浄するのが面倒で、汚れたまま可燃ゴミに出す人が多くいます。その結果、当然ながらリサイクル率は下がってしまいます。そこで、家庭のプラスチックゴミ洗浄代行サービスがあってもいいのではないでしょうか。家庭から出た汚れたプラスチックゴミは、汚れたまま分別しておくことで、代行業者が洗浄してリサイクル業者に回します。それにより、リサイクル率は上がり、家庭においても洗浄の手間が省け、メリットの多いサービスです。
テレビ番組をレコーダーに録画し、見終わっても消去せずに保存したままの番組がたまっているという人も多くいます。保存してあるお気に入りの番組は、まとめてDVDに書き込むことになるのですが、その作業が意外と面倒で、そのままレコーダーにたまっていくのです。そこで、インターネット回線を通じて、レコーダーに保存された番組をDVDに書き込んで、郵送で届けてくれるというサービスがあってもいいのではないでしょうか。レコーダーの操作画面で保存された番組の中からDVDに書き込みたいものを選択して注文し、あとはDVDが届くのを待つだけですので、利用者も増えることが期待されます。
普段の生活の中では、様々な契約をし、契約更新や解約を行っています。自動更新のものも多くありますが、使用していないのに自動更新されたままで無駄にお金を使っていたり、一方で、毎年の更新手続きが面倒であったりと、煩わしさを感じることが多々あります。そこで、このような各種契約を一箇所でまとめて管理し、更新するのか解約するのかをボタン一つで設定できる仕組みがあると便利になるのではないでしょうか。異なる契約先を一箇所にまとめる代行サービスを作ることができれば、利便性が大きく高まり、契約者も増えることが期待できます。