ビジネスアイデアパターン
いろいろな種類を揃えたいけど数を増やすとお金がかかる、高級な物を使いたいけど金額が高すぎるなど、強いニーズがありながらも、金銭面が理由で購入に至らない商品はたくさんあります。しかし、手の届く金額でレンタルすることができれば、ニーズは満たされます。このような潜在ニーズに着目し、購入するとお金がかかるものを個人向けにレンタルするというビジネスモデルです。
株式会社エアークローゼットは、月額制のファッションレンタルサービスを提供しています。毎日いろいろなファッションを着こなしたいけど持っている服の種類に限りがある、どのように着こなせばいいか困る、などといった悩みを持つ人は多くいますが、このような悩みを全て解決するサービスになっています。月額制で契約をすると、好みに合わせてスタイリストが選定したアイテムが3着送られてきます。別の服に交換したくなったら返却をすれば、新たな3着が届きます。このように、スタイリストの選んだ服を、次々と交換しながら着続けることができるのです。洗濯をせずに返却できるのも魅力です。
KARITOKEは、クローバーラボ株式会社が運営する、高級腕時計のレンタルサービスです。誰もが持ちたいと憧れる高級腕時計ですが、高額なためなかなか手が出ません。そこで、手の届く価格で借りることができるレンタルサービスの仕組みを作りました。腕時計のランクによって料金の異なる月額制で、月に1回までは借り換えも自由にできます。100万円を超える腕時計でも、月額約2万円という手の届く金額で借りることができるため、会員数は増え続けています。
株式会社ちゃりカンパニーは、スニークルロングタイムシェアという月額制の高級自転車のレンタルサービスを運営しています。自転車のレンタルというと、時間制や1日レンタルなどが一般的ですが、月額制で長期間借りることができるため、普段使い用として利用できます。通常は手の届かない高額なロードバイクなどの高級自転車に安く乗ることができるため、人気が高まっています。また、レンタルで乗ってみて気に入れば、中古自転車として購入することも可能です。顧客にレンタルで高価格帯の自転車に乗る機会を持ってもらうことで興味を与え、結果的に販売につなげるという、非常に効果的なビジネスモデルが成立しています。
一般の公道で、スーパーマリオがカートを運転している光景を見たことある方もいるかと思いますが、公道を走行可能なカートをレンタルする店舗が各地に増えてきています。公道カートレンタル専門店のアキバカートが、その代表例です。通常のレンタカーとほぼ同じ手続きでレンタルすることができますが、ほとんどの場合、移動手段としてではなく、レジャーとして楽しむために利用されます。カートを購入することはまずありませんが、レンタルにすることで需要が生まれる、潜在ニーズを掘り起こした典型的な事例です。
Nature Innovation Groupが運営する「アイカサ」は、傘のレンタルサービスです。街に設置された傘を貸し借りできるスポット「アイカサスポット」で、1日70円で傘を借りることができます。スマホのLINEを利用して、アイカサスポットを検索したり、傘のダイヤルロックを解錠したり、料金を支払いすることができます。突然の雨で急に必要になったり、雨が降るか降らないかわからない日に傘を持ち歩くのが面倒だったりと、意外とストレスになるのが傘ですが、必要な時にすぐに傘を借りることができるため、サービスは急速に拡大しています。
家庭用の調理器具には、使ってみたいけど使用頻度は低く、置き場所もないので、買うのをためらってしまうものがたくさんあります。例えば、圧力鍋、たこ焼き機、トースター、電動ミキサーなどがそれに当てはまるという人も多いかと思います。そこで、一定期間だけこれらをレンタルできるサービスがあってもいいのではないでしょうか。これまで、パーティーやイベント用の大型調理器具のレンタルはありましたが、家庭用調理器具のレンタルはありませんでした。数日から数ヶ月という自由な期間を設定し、レンタルすることができれば、置き場の心配をすることなく、作りたい料理を作ることができます。