商品アイデアパターン

安価なものを高級に


安価で使い捨てのイメージの強い商品はたくさんありますが、その多くが実は大きなメリットを秘めています。そして、そのメリットに魅力を感じ、必要としている人が必ずいます。つまり、安くて質素である必要は全くなく、そのメリットが欲しいというニーズがあるのです。そこに着目をし、そのメリットを持つ安価で質素なものを、高級な外観と品質の商品にすることで、このようなニーズに応えるという商品アイデアパターンです。

■高級紙皿

WASARAは、陶器のような外観の高級な紙皿シリーズで、株式会社WASARAが製造しています。紙皿と言えば、使い捨ての安くて質素なイメージがありますが、WASARAは、使い捨てという特徴を残しながら高級感を付与した全く新しい紙皿です。陶器のような外観で、デザイン性にも優れています。1枚100円やそれ以上の価格ですが、パーティーやケータリングに利用したり、アウトドアシーンで利用したり、ビジネスの懇親会で利用したりと、使い捨ての食器を使用したいけど洗練された雰囲気を演出したいという場面で人気を集めています。紙皿という既成概念を覆すコンセプトで、潜在ニーズを確実に捉えています。

画像引用元:株式会社WASARA HP(https://www.wasara.jp)

■高級ビニール傘

ホワイトローズ株式会社は、丈夫で高級感のあるビニール傘を販売しています。ビニール傘は、安くて壊れやすく、使い捨てに近いイメージがあります。しかし、ビニール傘には、透明であるという最大のメリットがあります。透明で視界が遮られず周りが良く見えるため、使いやすく、安全性にも優れているのです。そこで、透明であるというメリットを活かしながら、強度が強く、高級感のあるデザインのビニール傘を製造しました。1本1万円前後という高額ですが、高級感と安全性の両方を求める中高年層を中心に、人気を集めています。

画像引用元:ホワイトローズ株式会社HP(https://whiterose.jp)

■高級使い捨て木製コップ

使い捨てのコップと言えば、紙コップが一般的ですが、パーティーの時など、使い捨てにしたいがある程度見栄えのいいものを使いたいという場面があります。そのような場面を想定して、木製の使い捨てコップがあってもいいのではないでしょうか。割り箸のように安価な木材を使用してコップを作ることで、紙コップに比べて明らかに高級感が感じられ、お茶などの熱い飲み物を入れてもコップを持つ手は熱くなく、長時間飲み物が入った状態でもコップがやわらかくなることもなく、多くのメリットが期待できます。